おいしい水の産地 オーヴェルニュ

  • 雄大な自然が育むボルヴィックの故郷
  • 魅惑の都市クレルモン・フェランとオーヴェルニュ地方の見所案内

<フランス オーヴェルニュ>雄大な自然が育むボルヴィックの故郷

ボルヴィックの原産地として知られるオーヴェルニュ地方。
フランスではめずらしい、山々に囲まれたこの土地の魅力をお伝えします。

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パリのリヨン駅から急行列車で3時間30分。フランス中南部にあるのがオーヴェルニュ地方。東にあるプル、西にピレネー山脈。4つの件にまたがるこの地方は、中央山地(Le Massif Central)とも呼ばれています。

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オーヴェルニュの大地の大部分は、この地方の言葉で、ピュイ(le puy)と呼ばれる火山地帯。数百年前に活動を終えた山々が生み出す、起伏に富んだ大自然の風景が広がります。

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標高1465m、ピュイ山脈で最も高い火山ピュイ・ド・ドームからの眺めは、火山連邦が見渡せ、北から南へオーヴェルニュの大パノラマが広がります。

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オーヴェルニュのこうした地形は、私たちに良質な「水」という、自然の恵みをもたらします。

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オーヴェルニュは、ナチュラルミネラルウォーター「ボルヴィック」の源泉地として有名。「テルム」と呼ばれる温泉施設が多く、その昔ナポレオン3世も訪れたヨーロッパ屈指の温泉保養地ヴィシーも有名です。

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中世にスペイン東端サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼地として栄えたル・ピュイ・アン・ヴレもこのオーヴェルニュ地方。11世紀から続く巡礼の基点として、その歴史を物語ります。

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オーヴェルニュ地方の中心地クレルモン・フェラン。旧市街は、溶岩石で作られた建物が多く、「黒い町」と呼ばれる、独特の景観が広がります。

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この町の丘の上にあって、ひときわ目立つ「聖母被昇天のノートル・ダム大聖堂」。火山から切り出した玄武岩で作られ、13世紀に始まった建築は完成まで600年もかかりました。

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ここオーヴェルニュ地方は、雄大な自然と、それがもたらす良質な水に恵まれ、ロマネスク様式の建物に代表される、様々な文化と歴史が息づく魅力溢れるエリアです。

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魅惑の都市クレルモン・フェランとオーヴェルニュ地方の見どころ案内

「大自然に囲まれたボルヴィックの生まれた場所を見てみたい!」ということで、編集部がフランス オーヴェルニュへ行ってきました。成田空港から出発して、エールフランス航空でパリ経由クレルモン・フェランへ。途中パリ、シャルル・ド・ゴール空港で乗り継ぎです。次の便の出発は1時間後という中、フランス国内線の乗り継ぎ方にドキドキしながらも、搭乗ゲートへ到着。そして、約1時間でオーヴェルニュ地方の中心地クレルモン・フェラン空港に到着しました。

フランスではめずらしい自然環境が生み出すパノラマの景色が最高!

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フランスというと、ブドウ畑やラベンダー畑が広がる平地の景色を思い浮かべてしまいますが、この地方は、見渡す限りの山。フランス中南部にあるここオーヴェルニュ地方は、フランスではめずらしい火山地帯に囲まれた立地です。火山地帯といっても、百を超える火山の全ては数千年前に活動を終了しており、今では、起伏に富んだ緑濃い火山連峰が見渡せます。山の麓には、美しい湖が豊富にあり、夏にはたくさんの観光客や地元の人達で賑わうレジャースポットになります。まさにボルヴィックのラベルの世界そのものです。

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ボルヴィックが生まれたこの地方は、心も体も潤う癒しの場所でした。

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旧市街にあった水飲み場のイラスト

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1637年から続くフェリゴンド家のお城

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Cébazatの市場でムッシューをパチリ

オーヴェルニュ地方といえば、豊かな水資源のある場所としても知られています。クレルモン・フェランから程近い所に水源があるボルヴィックを始め、ナチュラルミネラルウォーターの産地でもあり、「水の町の女王」と呼ばれるヴィシーに代表される温泉保養地としても有名です。

温泉と言っても、日本のイメージとは違います。公園などで温泉水が湧き出ていて、その水を飲んでくつろぐというスタイル。もともとヨーロッパの一部の地方では、ミネラルウォーターを療養のために飲んでいたという話があるぐらいだから、そのスタイルにも納得です。

クレルモン・フェランは、今でも町中至るところに噴水があり、また、昔に水を汲んでいた所や水飲み場が残っています。イラストが描いてあったり、紋章のような絵柄がついていたりと様々、水のある場所を巡って、町を散策してみるのも楽しいですね。

旅の途中で、水にまつわる伝説があるという中世から代々続くお城を訪問しました。お城は、地元で人気のセバザ(Cébazat)市場から車で20分ぐらいの所にあります。そこには、広大な敷地に手入れの行き届いた庭、そしてシンプルで素敵な洋館が建っていました。お城の主人ミッシェルさん(Michel de Féligonde)の話によると、「中世時代に、子供に恵まれなかった夫婦がここの水を飲んで子供が授かった」ということ。伝説にもなり今も湧き出る水源を守るフェリゴンド家のお城は、結婚式など一般向けにも使用できるそう。水に祝福された神聖な場所で、挙式なんて素敵ですね。ちなみに、フランス人の名前と苗字の間にdeの入っている人の先祖は貴族の場合が多いそうです。

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「黒い町」と呼ばれるナゾが解ける!
歴史ある建築も、火山地帯ならではのヒミツが

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天を突刺すような装飾が特徴の大聖堂

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パスカルの顔が描かれたプレート

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クレルモン・フェランの町並み。虹に歓迎された取材でした!

クレルモン・フェランの町を散策しようということで、先ず向かったのは、町の中心にあってひと際目立つ 「被昇天のノートルダム大聖堂」です。火山地帯に囲まれたこの地方らしく、玄武岩を切りだして造られているため、黒い外壁が特徴です。13世紀に始まった建築は、完成までなんと600年。火山岩は、軽くて耐久性に優れ建築に適した石材だそう。14世紀以降から、この岩は注目され、今でも町中に残る建物にも使われています。フランスの文化遺産として保護されているクレルモン・フェランの旧市街を歩くと、その面影がある住居が見られます。
夜にそんな歴史ある町を歩くと、ライトアップされた大聖堂など幻想的な姿に驚きます。フランスでは、国の取り組みとして文化遺産をライトアップすることを決めているそう。芸術文化が色濃く残るフランスならではですね。

文化的には、物理学者の「ブレーズ・パスカル」が有名です。彼は、数学者・物理学者、哲学者で思想家でもありました。火山連峰の一つピュイ・ド・ドームで真空の実験をしたとか。旧市街を歩くと「パスカル通り」があり、道にはパスカルの記念碑を発見。クレルモン・フェランにある大学のひとつに、パスカル大学と名前がつくほどです。

クレルモン・フェランの町にあるレストランは、昔ながらの家庭料理が食べられる素朴なお店から、洗練されたデザインの店内で食事を出すレストランなど様々で、お店選びに話題はつきません。日本から来たという私達に、オーヴェルニュ料理をふるまってくれたレストランのご主人にも暖かいおもてなしを受け、お腹ももちろん!すっかり心も満たされました。

クレルモン・フェランの町を取材してみて、歴史ある建物が残る町並みと、トラムが走りきちんと整備されている町並み、その昔ながらの風景と洗練された風景を両方合わせもっている印象でした。大自然に囲まれ、水と関わりが強く、歴史、食文化と地方色豊かなこの 町は、私達の五感を刺激する魅力あふれる町です。

参考文献
  • 「パリのカフェをつくった人々」玉村豊男著
  • 「フランス発見の旅?魅惑の地方を訪ねるー東編」菊池丘・高橋明也著
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